1 砂塵 (Destry Rides Again) (1939)
ストーリーは、町を牛耳る悪徳の市長は、いかさま師のケント(ブライアン・ドンレヴィ)を使って、酒場の歌手フレンチー(マレーネ・デートリッヒ)にも加担させ、牧場主のクラゲット(トム・ファデン)の土地を、インチキ賭博で奪い取った。これに怒った保安官のキーオも殺され、酔いどれのウォシュ(チャールズ・ウィニンガー)が後任に選ばれた。呑んだぐれの彼は心を入れ替えて、町のウジ虫一掃と張り切り、かつて助手を務めた名シェリフ、デストリーの息子トム(ジェームス・スチュワート)を助手に呼び寄せた。ところが、腰にガンベルトをぶら下げるわけでもなく、法と秩序を重んじると弁は立つのだが・・・。
この作品は、西部の町を舞台に繰り広げられる痛快ウェスタンの傑作。マレーネ・デートリッヒがサルーンの歌手に、ジェームス・スチュワートが人間味のあるシェリフに扮している。歌手フレンチーを演じたマレーネ・デートリッヒは、1901年、ドイツ生まれ、1921年にマックス・ラインハルトの演劇学校に入学、翌年『ナポレオンの弟』で映画デビュー、1930年代からはハリウッド映画に出演し、本作は38才時の作品、1950年代以降は歌手としての活動が多かった。
■ アメリカ映画(Universal)Black and White 95 min.

■cast:
マレーネ・デートリッヒ / ジェームス・スチュワート / ブライアン・ドンレヴィ / チャールズ・ウィニンガー / ウナ・マーケル / ミシャ・オウア /アレン・ジェンキンス / アイリーン・ハーヴェイ / ジャック・カーソン / ウォーレン・ハイマー / ビリー・ギルバート / サミュエル・S・ハインズ
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■staff:
監督:ジョージ・マーシャル
原作:マックス・ブランド
脚本:フリックス・ジャクソン、ガートルード・パーセル
撮影:ハル・モーア
音楽:チャールズ・プレヴィン
■link:Destry Rides Again
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2 スポイラース (The Spoilers) (1942)
ストーリー、アラスカのノームでは、一獲千金の夢を見る男達が溢れていたが、ここでは鉱山の横領事件、殺人等は、日常茶飯事であった。発砲も絶えなく強い者が法律で、それを握っているのが、ほかならぬ鉱山監督官のアレキサンダー・マクナマラ(ランドルフ・スコット)であった。今やこの町はマクナマラに総てを支配されていた。ある日、この港町にサンフランシスコから船がついた。金髪の酒場の女チエリー・マロット(マルレーネ・ディートリッヒ)が惚れているロイ・グレニスター( ジョン・ウェイン)もこの船で帰って来ることになっていた。ところが船から下りて来たグレニスターには美しい娘が寄り添っていた。その娘はマクナマラと組んで、有望なロイの金鉱を手に入れようとやって来た判事の娘であったが・・・。
この作品は、1900年、ゴールドラッシュに沸く、アラスカを舞台に金鉱の利権を巡る戦いを描いた痛快ウェスタンの傑作。レックス・ビーチ原作の映画化は、 1914年(シーリグ)ウィリアム・ファーナム主演、1922年(ゴールドウィン)ミルトン・シルス主演、1930年(パラマウント)ゲイリー・クーパー主演で3回映画化されているが本作は4回目のユニヴァーサル作品。
ランドルフ・スコットは、1898年、バージニア州オレンジ郡生まれ、ハイスクール卒業後、19歳で陸軍に入隊しフランスで従軍。その後ジョージア工科大学に進みアメリカンフットボールの選手として活躍、1927年頃、演劇に興味を示しハワード・ヒューズと出会い、『三人水兵恋の行脚』(Sharp Shooters )('28)でエキストラ出演、その後、数本の映画に端役で出演し、『ヴァージニアン』(The Virginian )('29)にも出演、本作は44歳時の作品。
■ アメリカ映画(Universal)Black and White 83 min.

■cast:
マレーネ・ディートリッヒ / ランドルフ・スコット / ジョン・ウェイン / マーガレット・リンゼイ / ハリー・ケイリー / リチャード・バーセルメス / ジョージ・クリーヴランド / サミュエル・S・ハインズ / ラッセル・シンプソン / ロバート・W・サーヴィス / ウィリアム・ファーナム
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■staff:
製作:フランク・ロイド
監督:レイ・エンライト
原作:レックス・ビーチ
脚本:ローレンス・ハザード、トム・リード
撮影:ミルトン・クラスナー

■link:The Spoilers
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3 抜き打ち二挺拳銃 (The Duel at Siver Creek) (1946)
ストーリーは、ゴールドラッシュのカルフォルニアのシルバー・シティでは砂金の利権を狙う強盗団達が横行し、父親を殺されたリューク・クロムウエル(オーディ・マーフィ)は仇を討つため機会を窺っていた。彼はシルバー・キッドと呼ばれる拳銃の名手で、カードの名人でもあった。保安官のライトニング・タイロン(スティーヴン・マクナリー)は、かつて稲妻と呼ばれた早撃ちの名手であったが、ならず者を追跡の際に負傷し、指の自由がきかなくなっていた。保安官のタイロンが強盗団の追跡から街に戻るとの親友のダン(グリフ・バーネット)が殺され金塊が奪われていた。
タイロンはジョニー・ソンブレロ(ユージン・イグレシア)という容疑者を見つけるが、ジョニーはアリバイがあった。保安官は酒場で知り合ったクロムウエルを助手にしたが・・・。
この作品は、ゴールドラッシュに沸くカリフォルニアを舞台に、拳銃の名手の息子が保安官の助手になり、父親殺しの犯人を探し復讐をするというオーディ・マーフィの拳銃さばきが見応のある活劇ウェスタン。
■ アメリカ映画(Universal)Color 77 min.

■cast:
オーディ・マーフィ / フェイス・ドマーク / スティーヴン・マクナリー / スーザン・キャボット / ジェラルド・モーア / ユージン・イグレシア / ジェームス・アンダーソン / ウォルター・サンデ / リー・マーヴィン
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■staff:
製作:レナード・ゴールドスタイン
監督:ドン・シーゲル
脚本:ジョゼフ・ホフマン
撮影:アーヴィング・グラスバーグ
音楽:ジョセフ・ガーシェンソン、ハンス・J・サルター
■link:The Duel at Siver Creek
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4 ウインチェスター銃'73 (Winchester '73) (1950)
ストーリーは、リン・マカダム(ジェームズ・スチュアート)と相棒のハイ・スペード(ミラード・ミッチェル)は、仇敵のダッチ・ヘンリー(スティーブン・マクナリー)を捜しにドッジ・シティにやって来た。
ダッチは、かつてマカダムが射撃コンテストで獲得した千丁に一丁と精度を誇るウィンチェスター銃を持って砂漠へ逃げたが、彼はポーカーに負けて銃を悪徳商人のジョー・ラモント(ジョン・マッキンタイア)に取られてしまった。更にラモントはインディアンの酋長ヤング・ブル(ロック・ハドソン)に奪い取られてしまったが・・・。
この作品は次々と人手に渡る運命の名銃を巡って展開される痛快ウエスタンで、若き日のロック・ハドソンがインデアンの酋長役、また、トニー・カーテスが騎兵隊の兵士として出ている。ウインチェスター銃の'73 とは、最初に製造された1873年を意味している。
■ アメリカ映画(Universal)Black and White 92 min.

■cast:
ジェームズ・スチュアート / シェリー・ウィンタース / ダン・デュリエ / スティーブン・マクナリー / ミラード・ミッチェル / ジョン・マッキンタイア / ロック・ハドソン
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■staff:
製作:アーロン・ローゼンバーグ
監督:アンソニー・マン
脚本:ロバート・L・リチャーズ 、ボーデン・チェイス
撮影:ウィリアム・ダニエルズ
音楽監督:ジョセフ・ガーシェンソン
美術:ベルナルド・ヘルッブルン、ネイサン・ジュラン
■link:Winchester '73
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5 怒りの河 (Bend of the River) (1951)
ストーリーは、新天地を求めオレゴン州へ移動す開拓団の道案内人のグレン・マクリントック(ジェイムズ・スチュワート)は、かつてはミズーリ州境の無法者で恐れられていた。途中、馬泥棒の容疑でリンチにされようとしていたエマーソン・コール(アーサー・ケネディ)を救ってやったが、彼も無法者であった。奇妙な友情は襲来したインディアンを協力して退けた。やがて、ポートランド到着し、コールは、土地の顔役ヘンドリックス( ハワード・ペトリ)の賭場に居つき、幌馬車隊はインディアンの矢に傷ついた隊長ジェレミーの娘ローラ(ジュリー・アダムス)を治療のため残し物資を積んで山越えしょうと出発した。開墾して一年目の冬が迫り、ヘンドリックスと契約した食料の未着を怪しんで再びポートランドに現われたジェレミー(ジェイ・C・フリッペン)とグリンは、意外にも砂金景気に湧く町の様子を見たが、食料は砂金堀の山男たちに売られかけていた・・・。
この作品は、気心の知れたお尋ね者同士の奇妙な友情と裏切りが交差する痛快ウェスタン。ロック・ハドソンは1925年、イリノイ州に生まれ、幼少の頃、恵まれない環境で育ったが、高校を卒業すると海軍に入隊、飛行機の整備士としてフィリピンに駐屯した。1946年除隊後、俳優を志してロスアンゼルスに住み、トラックの運転手や郵便配達人のバイトをしていた時にスカウトされ、1948年『特攻戦闘機中隊』(Fighter Squadron)でデビュー、翌年にはユニヴァーサルと契約、『ウィンチェスター銃'73 』( Winchester '73)('50)ではインディアンの酋長を演じた。本作は36歳時の作品。
■ アメリカ映画(Universal)Color 91 min.

■cast:
ジェームズ・スチュアート / アーサー・ケネディ / ジュリー・アダムス / ロック・ハドソン / ロリー・ネルソン / ジェイ・C・フリッペン / ステピン・フェチット / ヘンリー・モーガン / チャビージョンソン / ハワード・ペトリ / フランセス・バヴィア
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■staff:
製作:アーロン・ローゼンバーグ
監督:アンソニー・マン
原作:ビル・ガリック
脚本:ボーデン・チェイス
撮影:アーヴィング・グラスバーグ
音楽:ハンス・J・サルター
美術:ベルナルド・ヘルッブルン、ネイサン・ジュラン
編集:ラッセル・ショーエンガース
録音:レスリー・I・カレー、ジョー・ラピス

■link:Bend of the River
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6 決斗!一対三 (The Lawless Breed)(1952)
ストーリーは、1894年のテキサス州、ハンツヴィルの刑務所からの中年の男が出所し、我が家へ帰る途中、新聞社の編集長へ原稿を渡した。この男は16年前、テキサスを荒し回り悪漢として捕えられたジョン・ウェスリー・ハーディング(ロック・ハドソン)で、原稿には彼の半生が描かれていた。ハーディンは1853年、テキサス州ボナムに住む巡回説教師のジョン・G・ハーディン(ジョン・マッキンタイア)の3男として生まれ、兄たちは南北戦争に従軍し、長兄は戦死、次兄のジョーは不具となっていた。一家には戦争孤児のジェーン(メアリー・キャッスル)もいたが、ハーディンは相愛の仲であったが、彼は北軍の軍政下に圧迫されているテキサスの現状に屈辱を感じ・・・。
この作品は、テキサスに実在した賭博師であり、無法者として知られたウェス・ハーディンの半生記の映画化で、自叙伝にもとづいて、ウィリアム・アランドがオリジナル・ストーリーを書き下ろし、ラオール・ウォルシュが監督した西部劇。ハーディンが、説教師をしている厳しい父親と婚約者を故郷に残し、西部を渡り歩き、賭博を続ける毎日を過ごしているが、あるトラブルで賭博師を射殺してしまったために、腕利きの三兄弟に命を狙われる破目になるというウェスタンの活劇映画。
■ アメリカ映画(Universal)Color 91 min.

■cast:
ロック・ハドソン / ジュリー・アダムス Julie Adams / アリー・キャッスル / ジョン・マッキンタイア / ヒュー・オブライエン/ウィリアム・プレン/ グレン・ストレンジ/ リー・ヴァン・クリーフ/ マイケル・アンサラ/ デニス・ウィーバー/ ボビー・ホイ/ リチャード・ガーランド/ レース・ゲントリー/ フォレスト・ルイス/ ボブ・アンダーソン/ ステファン・チェイス
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■staff:
製作:ウィリアム・アランド
監督:ラウール・ウォルシュ
原作:ウィリアム・アランド
脚本:バーナード・ゴードン
撮影:アーヴィング・グラスバーグ
音楽:ジョセフ・ガーシェンソン
美術:ベルナルド・ヘルッブルン、リチャード・ライデル
編集:ラッセル・ショーエンガース
録音:フランク・グロス

■link:The Lawless Breed
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7 戦いの矢 (War Arrow)(1953)
ストーリーは、当時のテキサスはキオワ族インディアンが暴威をふるっていた。騎兵少佐のハウェル・ブレディ(ジェフ・チャンドラー)は、ルーク(チャールズ・ドレイク)とオーガスタス(ノア・ビアリー・ジュニア)の両軍曹を連れて、テキサスのクラーク砦向かっていた。彼は貧困に悩んでいる穏和なセミノール族と協力して奇襲部隊を組織し、キオワ族を平定しようという考えを持っていた。砦の隊長であるミード大佐(ジョン・マッキンタイア)は、それに反対したが、ブレディは陸軍省の命令で実行する権限を持っていたのでセミノール族の酋長メイグロ(ヘンリー・ブランドン)、その娘のアヴィス(スーザン・ボール)にピノ(デニス・ウィーバー)らと会見し、毎月部落へ食糧を送るという条件で、軍への協力を得ることに成功した。やがて、セミノール族酋長のメイグロ、それに25人ほどの男たちと娘のアヴィスは、ブレディらと共にクラーク砦にやって来たが、ミード大佐は快く思わなかった。ブレディに好意を寄せたのはただ1人、エレイン・コーウィン(モリーン・オハラ)という美しい未亡人で、彼女の夫コーウィン大尉は6カ月前に行方不明になって死んだものと思われていたが・・・。
この作品は、獰猛なキオワ族インディアンと騎兵少佐がセミノール族を味方ににつけ、クラーク砦の攻防を描いたウエスタンで、失踪したコーウィン大尉(ジム・バノン)が、実はキオワ族の反乱を指導し、砦の襲撃がはじまるのである。キオワ族は一見優勢な戦い振りを見せるが、セミノール族を率いたブレディ少佐は砦の外へ廻り、後方から攻撃を加えて敵をかく乱させた。この戦に怒ったキオワ族の酋長は、コーウィン大尉を射殺、だが、酋長も銃弾に倒れるのであった。ここに出てくるキオワ族というのは誤りで、カイオワ族(Kiowa)と云うらしい。カイオワ族は先住民のインディアン部族のひとつで、ブラックヒルズ近辺を領土としていた平原インディアンで、18世紀に西進してきたスー族によって、南部大平原へ追いやられ、略奪騎馬民族として、コマンチ族と同盟し、テキサス州全土で略奪を行った。コマンチとともにメキシコを越え、中南米まで南下遠征した記録が残っている。一方、セミノール(Seminole)は、もともとはフロリダ州のインディアンで、18世紀に出現し、ジョージア州、ミシシッピ州、アラバマ州、そしてフロリダ州から来たインディアンで構成され、もっとも著しく多かったのはクリーク族で、サウス・カロライナ州とジョージア州の奴隷制度から逃亡してきたアフリカ系アメリカ人と同じくらい多かった。フロリダ州でのセミノールとの戦争は、多くのアメリカ兵士が戦死したが、正式な平和条約は結ばれず、彼らはアメリカ政府との闘争を諦めることなく、現在でもフロリダ州のセミノールたちは「征服されなかった人々」と自称している。
■ アメリカ映画(Universal)Color 78 min.

■cast:
モーリーン・オハラ / ジェフ・チャンドラー / スーザン・ボール / ジョン・マッキンタイア/ チャールズ・ドレイク/ デニス・ウィーバー /ノア・ビアリー・ジュニア / ヘンリー・ブランドン/ ジェイ・シルヴァーヒールス/ ジム・バノン
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■staff:
製作:ジョン・W・ロジャース
監督:ジョージ・シャーマン
脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影:ウィリアム・ダニエルズ
音楽:ジョセフ・ガーシェンソン
美術:ベルナルド・ヘルッブルン、アレクサンダー・ゴリッツェン
編集:フランク・グロス
録音:レスリー・I・カレー
スクリプター:ウィリアム・フリッチェ

■link:War Arrow
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8 決闘の町 (Law and Order) (1953)
ストーリーは、ツームストーンの保安官フレーム・ジョンソン(ロナルド・レーガン)は、お尋ね者のドラゴン・キッド(ウォリー・カッセル)を追跡し、格闘の末に捕まえるが、途中に、"You're coming into to Tombstone stranger, we've got Law & Order"のたて看板が立っている。ジョンソンはキッドを町に連れてくると、町民から歓声があがり、サルーンで働くジェーニー(ドロシー・マローン)も笑顔をみせるが、ジョンソンと彼女とは愛し合っている仲であった。彼はキッドを牢に入れるように指示した。だが、多くの町民がキッドをリンチしようと保安官事務所にやって来たが、ジョンソンはリンチを止めさせようと説得した。彼は保安官を辞任して、兄弟三人と、葬儀屋のデンバー(クッビー・ジョンソン)を伴ってコットン・タウンへ牧場を探しに出かけた。町のホテルで、ジョンソンは、7〜8年前、アビリーン会ったカート・ダーイング(プレストン・フォスター)という左手が義手の男に会うが、この町でも問題を起こし、シエリフのエルダー(バリー・ケリー)は、役立たずで、争いが絶えなかった。判事(リチャード・ガリック)は、この町の治安を見かねてジョンソンにシエリフを要請するが、断られ、そこに暴力沙汰が起こって、ジョンソンの弟ルート(アレックス・ニコール)がシエリフを受託するのであったが・・・。
本作は、原題の"Law and order"は「法と治安」という意からも町の治安維持を守るため銃の所持を禁止し、"An eye for an eye, a tooth for a tooth"というような報復を禁止、犯罪者は正式に裁判にかけるという町の治安維持に奔走する保安官を描がいているウエスタンで、1932年の『死の拳銃狩』別題『聖 ジョンソン』( Law and Order)のリメイク。劇場未公開作品。(US Version)
胸のバッチのティンスターが保安官のシンボルであるが、同じ星でも、シェリフとマーシャルがあり、 シェリフは郡を守る保安官で郡民の選挙で選ばれ、主な仕事は税金の取立てが多かったが治安維持も重要な任務であった。一方、マーシャルは、USマーシャルとタウンマーシャルがあり、USマーシャルは連邦政府の役人で、地方裁判所や巡回裁判所に直属していた。権限は州をまたいての追跡、逮捕が可能であった。大きな町ではタウンマーシャルを独自に置いていたが、町議会の推薦だけで職務につけ、町内の治安を守っていたが、本作では判事が任命していた。
ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)は、1911年イリノイ州タンピコの生まれ。本作は42歳時の出演作品。映画デビューは"Love is On the Air"('37)であるが、レーガン本人によると、自己最高の作品は、ヘンリー・バラマンのベストセラー小説の映画化の『嵐の青春』(Kings Row)('42)であるという。西部劇では『カンサス騎兵隊』(Santa Fe Trail)('40)、『スタリオン街道』(Stallion Road)('47)、『最後の砦』(The Last Outpost)('51)、『バファロウ平原』(Cattle Queen of Montana) ('54)、 『対決の一瞬』(Tennessee's Partner) ('55) .などあるが、そのほかには、 "This Is the Army"('43)、"Bedtime for Bonzo"('51)や、再婚したナンシー夫人と共演した『勝利への潜航』(Hellcats of the Navy)('57)などがある。ハリウッドがレッドバージに襲われた時は俳優組合の委員長をしていたが、当時の妻であったジェーン・ワイマンとは彼女が『ジョニー・ベリンダ』でアカデミー主演女優賞を受賞した年に離婚した。一連の映画出演を顕彰してロサンゼルスのハリウッド・ウォーク・オブ・フェームには、彼の名前が刻まれた星形の敷石がある。その後、人生、ハリウッドだけではないといって、政治活動に専念するようになり、カリフォルニア州知事を経て1981年に大統領に就任、最年長で選出された第40代大統領となった。
ドロシー・マローン (Dorothy Malone)は、1925年、シカゴ生まれ、18歳の時、モデル役で"Gildersleeve on Broadway" ('43) (uncredited)でデビュー、 1946年には『三つ数えろ』(The Big Sleep)、49年には『死の谷』(Colorado Territory)などに出演したが、本作(28歳)では眩しいほどに輝いていた。1956年の『風と共に散る』ではアカデミー助演女優賞を受賞している。
■ アメリカ映画(Universal)Color 80 min.

■cast:
ロナルド・レーガン / ドロシー・マローン / プレストン・フォスター / アレックス・ニコール / ルス・ハンプトン / ラッセル・ジョンソン / バリー・ケリー / クッビー・ジョンソン / ジャック・ケリー / デニス・ウィバー / ウォリー・カッセル / リチャード・ガリック
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■staff:
製作:ジョン・W・ロジャース
監督:ネーサン・ジュラン
原作:W.R・バーンネット
脚色:インズ・コック
撮影:クリフォード・スタイン
音楽:ジョゼフ・ガーシエソン
美術:ロバート・クラットオーシィ、アレクサンダー・ゴルッツェン
編集:テッド・J・ケント

■link:Law and Order
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9 遠い国 (The Far Country) (1954)
ストーリーは、1896年、牛を売って一稼ぎしようとワイオミングからアラスカのスキャグウェイへ牛群を輸送中のジェフ・ウェブスター(ジェームズ・ステュワート)とベン・テイテム(ウォルター・ブレナン)は、シアトル港で殺人の嫌疑をかけられた。だが、危いところをロンダ・キャッスル(ルース・ローマン)に匿われたが、ここは、法律の名の下に悪業を重ねる町の保安官ジャノン(ジョン・マッキンタイア)が支配している町であった。ウェブスターは、ある事で保安官を怒らせてしまい投獄されたが、キャッスルのお陰で命は助かったが牛は没収された。彼は保安官に復讐しようとしたが、酒場で働く娘のリニー・ヴァロン(コリンヌ・カルヴェ)に止められた。彼はロンダがカナダの町、ドースンで酒場を開業するというのに同行したが、途中、没収された牛群をとり返した、娘のヴァロンも加った。途中、雪崩に遭ったりしたが、漸くドースンに着き、住民の反対にもかかわらずキャッスルは酒場を開き、ウェブスターは牛を売った代金で砂金採掘権を買った。だが、保安官のジャノンがドースンにまで手をのばしてきたのだが・・・。
この作品も、アンソニー・マン監督とジェームズ・スチュアートを組んで連発ヒットした1作で、一匹狼のアウトローが正義感に目覚めていく活劇ウェスタンの傑作。 酒場の経営者ロンダ・キャッスルを演じたルース・ローマンは、1922年、マサチューセッツ州のボストン 郊外のノーマ・ローマで生まれ、ボストンの有名は演劇学校、ビショップ・リ・ドラマティック・スク−ルで学び、やがてハリウッドで1943年『ステージドア・キャンティーン』(Stage Door Canteen) (uncredited)などしばらく端役が続いたが、1948年に『善人サム』(Good Sam)に 出演し、本作は32歳時の作品。
■ アメリカ映画(Universal)Color 97 min.

■cast:
ジェームズ・スチュアート / ルース・ローマン / ウォルター・ブレナン / コリンヌ・カルヴェ / ジョン・マッキンタイア / ジェイ・C・フリッペン / ヘンリー・モーガン / スティーヴ・ブロディ / ロイヤル・ダノ / グレッグ・バートン / チュビー・ジョンソン / エディ・ウォラー / ロバート・フォーク / ユージン・ボーデン
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■staff:
製作:アーロン・ローゼンバーグ
監督:アンソニー・マン
脚本:ボーデン・チェイス
撮影:ウィリアム・ダニエルズ
音楽監督:ジョセフ・ガーシェンソン
美術:ベルナルド・ヘルッブルン、アレクサンダー・ゴリッツェン
編集:ラッセル・ショーエンガース
録音:レスリー・I・カレー、ロバート・プリッチャード
■link:The Far Country
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10 夜の道 (Night Passage) (1957)
ストーリーは、コロラド山脈の奥地で鉄道敷設に従事している作業員の給料輸送列車がホワイティ・ハービン(ダン・デュリエ)一味の強盗団に、たびたび襲われた。鉄道工事会社の支配人ベン・キムボール(ジェイ・C・フリペッン)は、現場へ給料を届け、作業員の不安を除こうとグラント・マクレーン(ジェームズ・スチュアート)に給料輸送の護衛を依頼した。マクレーンは、元鉄道員であったが、5年前、輸送中の大金を強盗団に奪われ、一味に加わっていた実弟のユチカ・キッド(オーディ・マーフィ)を追っ手から逃がした理由で職を追われ、アコーディオンを道連れに各地を渡り歩いていた。マクレーンは、キムボールから預かった1万ドルを胴巻に入れ、コロラドの作業場へ向ったが、ジョーイ(ブランドン・デ・ワイルド)という少年を連れて行った。コロラドへの車内で強盗団が現れ、マクレーンは、ジョーイの持つ靴の箱に素早く金を隠したが、強盗団は、乗合わせていたキムボールの妻ヴァーナ(エレイン・スチュワート)と少年を連れ去った。これを知ったキムボールはマクレーンが強盗団に内通したと誤解したのだが・・・。
この作品は、西部を舞台に、肉親への情愛と正義の間で苦悩する主人公をジェームズ・スチュアートが好演し、『シェーン』の子役ブランドン・デ・ワイルドが少年を演じている。キムボールの妻ヴァーナを演じたエレイン・スチュワートは、1929年、ニュージャージー州モントクレア生まれ、1952年「See Magazine」でミスの栄冠を獲得(with measurements 34-25-36.) 『底抜け艦隊』(Sailor Beware) (uncredited)で映画デビュー、本作は28歳時の作品。
■ アメリカ映画(Universal)Color 90 min.

■cast:
ジェームズ・スチュアート / オーディ・マーフィ / ダン・デュリエ / ダイアン・フォスター / エレーン・スチュアート / ブランドン・デ・ワイルド / ジェイ・C・フリッペン / ハーバート・アンダーソン
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■staff:
製作:アーロン・ローゼンバーグ
監督:ジェームズ・ニールソン
原作:ノーマン・A・フォックス
脚本:ボーデン・チェイス
撮影:ウィリアム・ダニエルズ
音楽:ディミトリ・ティオムキン
作曲:ディミトリ・ティオムキン
作詞:ネッド・ワシントン
■link:Night Passage
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11 平原の待伏せ(The Man from the Alamo) (1958)
ストーリーは、メキシコ侵入軍によってアラモの砦が陥落する寸前、オックス・ボウの町がメキシコ軍の攻撃を受けようとしていた。そこは、兵隊たちの家族を残してきた町で、ジョン・ストラウド(グレン・フォード)が、砦を抜けだし出し急を知らせに行くことになったが、事情を知らぬ人々は彼を卑怯者に思った。ストラウドが町に着いた時は、既に妻子は殺され町は全滅し、生存者のメキシコ少年カルロスは、虐殺の犯人はメキシコ人を装った白人だと言った。それを聞いて、彼は、フランクリンの町に向かった。町の人たちは、彼がアラモの砦から来たことを知ると態度を一変させ、彼を臆病な裏切り者扱いし、挙げ句の果てにはリンチにかけようとまでした。だが、ラーマ中尉(ヒュー・オブライエン)は身の安全を守るために彼を牢屋に入れられることにしたが、ストラウドは牢の中でドーズ(ネヴィル・ブランド)という一味のひとりと知り、一緒に脱獄して、一味の仲間に加わって復讐の機会を窺うのだが・・・。
この作品は、邦題に『アラモ』という名前付いていないが、「The Man from the Alamo」 という原題のように、アラモの戦いを描いた映画の一本であるが、アラモ砦の悲劇自体を描いた映画というよりは、その後日譚を描いた作品。
■ アメリカ映画(Universal)Color 79 min.

■cast:
グレン・フォード / ジュリア・アダムス / チル・ウィルス / ヒュー・オブライエン / ヴィクター・ジョリー
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■staff:
製作:アーロン・ローゼンバーグ
監督:バッド・ベティカー
原作:ナイヴン・ブッシュ、オリヴァー・クロフォード
脚色:スティーヴ・フィッシャー、ダニエル・D・ビューチャンプ
撮影:ラッセル・メッティ
音楽:フランク・スキナー
美術:アレクサンダー・ゴリッツェン、エメリッヒ・ニコルソン
編集:ヴァージル・ヴォーゲル

■link:The Man from the Alamo
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12 ノー・ネーム・オン・ザ・バレット (No Name on the Bullet) (1959)
ストーリーは、悪名高い雇われガンマンのジョン・ガント(オーディ・マーフィー)は、ローズバーグに向かっていたが、途中、開拓農民の夫婦にローズバーグまで10マイル(16キロ)ど知らされ、ようやく町に到着する。地元の人々は彼の若々しさに衝撃を受け、彼の評判に恐れている。やがて、ホテルで宿泊の手続きを済ますと、バーテンダーのシド(チャールズ・ワッツ)が保安官事務所に駆け込むのである。保安官のバック・ヘイスティングス(ウイリス・ボッチェイ)は、ガントを逮捕したいが、彼は、町の人に最初に銃を抜く相手を自衛で法律上殺すことが可能だと言うが、サルーンの男たちは、ガントの目的に心配しているのだが・・・。
この作品は、ユニヴァーサルの低予算で製作されたが、第二次世界大戦の英雄オーディ・マーフィが主演し、異常で冷血な殺し屋を演じている。撮影は、カルフォルニア州ユニヴァーサル・シテイ、ユニヴァーサル・スタジオで行われている。(US Version)
ジョン・ガントを演じたオーディ・マーフィー(Audie Murphy)は、1924年、テキサス州キングストンに貧農の小作人の子として生まれた。第二次世界大戦が始まったあと1942年6月、18歳で陸軍に入隊し、歩兵としてヨーロッパ戦線に送られ、シチリア、イタリア本土、フランス、オーストリアと終戦までの3年間激戦の戦場を転戦し、その間、数々の武勲をたて、兵士に与えられる最高の名誉勲章(The Medal of Honor)始め特別貢献十字章(The Distinguished Service Cross)など24に及ぶ勲章を与えられ、第二次世界大戦で英雄となった。1945年故郷のテキサス帰還したが、地元の新聞は「英雄オーディ」と書きたて、「ライフ」の表紙となって国民的な英雄となり、ハリウッドが注目した。ジェームス・ギャグニーの兄でプロデューサーのウィリアム・ギャグニーに招かれ、ジェームス・ギャグニーから演技を学び、彼の紹介でアラン・ラッド出演の"Beyond Glory"(1948)(未公開)に端役で出演し、これがデビュー作となった。翌年、ユニヴァーサルはオーディ・マーフィーを戦争映画でなく西部劇に出演させることにし、本人も戦争の英雄というイメージを変えたいということもあり、また西部劇は演技力を必要としなかったからと言われている。最初の主演映画は『テキサスから来た男』(The Kid from Texas)(1950)でビリー・ザ・キッドを演じ映画はヒットした。以後、ジェーシー・ジェームスを描いた『命知らずの男』(Kansas Raiders)(1951)や『シマロン』(The Cimarron Kid)(1952)それに『抜き射ち二挺拳銃』(The Duel at Silver Creek)(1952)などキッドと呼ばれるガン・ファイターを演じるようになった。本作は35歳時の出演映画である。
■ アメリカ映画(Universal)Color 77 min. Aspect Ratio:2.35 : 1

■cast:
オーディ・マーフィー(John Gant) / チャールズ・ドレーク(Luke Canfield)/ ジョアン・エヴァンス(Anne Benson)/ ヴァージニア・グレイ(Roseanne Fraden)/ ウオーレン・スティーヴンス(.Lou Fraden)/ R・G・アームストリング(Asa Canfield) / ウイリス・ボッチェイ(Buck Hastings)/ エドガー・ステーリー(Judge Benson) / サイモン・スコット(Reeger) / カール・スェンソン(Stricker)/ ウイット・ベッセル(Pierce)/ チャールズ・ワッツ(Sid)
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■staff:
製作:ジャック・アーノルド、ハワード・クリスティー
監督:ジャック・アーノルド
原作:ハワード・アマッカー
脚本:ジーン・L・クーン
撮影:ハロルド・リップステイン
音楽:ハーマン・ステイン
衣装デザイン:ビル・トーマス
編集:フランク・グロス

■link:No Name on the Bullet
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13 ガン・ファイター(The Last Sunset)(1961)
ストーリーは、南部の退役軍人であるジョン・ブレッケンリッジ(ジョセフ・コットン)は、妻のベル(ドロシー・マローン)と16歳になる娘ミッシー(キャロル・リンレイ)を連れて、メキシコの牧場を去ろうとしていた。失敗続きの彼には千頭の牛をテキサスまで運んで換金し、カルフォルニアで新生活始めるつもりだった。こんなところへ、カウボーイ上がりの凶状持ちのブレンダン・オマリー(カーク・ダグラス)が訪ねて来た。彼は保安官のダナ・ストリブリング(ロック・ハドソン)に追われる身であったが、昔の恋人のベルが忘れられず、はるばるメキシコまでやって来たのであった。
おりからブレッケンリッジは牧童を雇いに出掛けて留守であったが、ベルはオマリーを冷淡にあしらったが、彼は、今の自分は昔のような向こう見ずな若者とは違うと言って、ベルに言い寄るが、彼女は相手にせず、その日は、道具小屋に泊めた。
翌朝、酔って帰ってきたブレッケンリッジは、何も知らずにオマリーを牛追いの手伝い雇う。オマリーは報酬として、国境を越えテキサスに着いたら、牛の群れの5分に1と、妻のベルを貰いたいと申し出たが、ブレッケンリッジは、それを冗談と思って、酔った勢いで承知するのであった。やがて、ストリブリングがオマリーの逮捕状を持って牧場に現れ、二人は牛の群れの中で鋭く睨み合ったが、最期の対決をテキサスに着くまで延ばすことになり、オマリーは、ストリブリングを牧童頭にと紹介し、ブレッケンリッジは雇うことにして、いよいよ、牛追いがはじまったが・・・。
この作品は、巨匠ロバート・アルドリッチ監督が、ロック・ハドソンとカーク・ダグラスの2大スターで撮ったウエスタンの大作で、二人のガンマンの宿命の対決へ向けてメキシコの大平原からテキサスへと困難を克服しながら1,000頭の牛を運ぶ、ロードムービー的な要素のアクション・ウエスタン。原題が『最後の夕陽』と云うように、太陽が西に沈みかけたとき、ダグラスとハドソンは牛囲いの前の広場で対決する。地上に長く影を引いた二人が、じりじりと近づく。倒れたダグラスのそばで、ハドソンは、彼のデリンジャーの弾倉をみて、不思議そうに、拳銃には弾をつめていなかったと・・・。共演にはドロシー・マローン、キャロル・リンレー、ジョセフ・コットン、ジャック・イーラム、ネヴィル・ブランドなどが出演し、脚本はダルトン・トランボで、彼は赤狩りでハリウッドを追われたが、その後、『スパルタカス』(Spartacus)('60)で名誉を回復して、再びカーク・ダグラスと組んだ。本作は三角関係での愛憎やら更には自分の子供に恋をするなど禁断の愛、黒ずんだヒューマンなドラマをリアルに描いている。カーク・ダグラスが、歌を2曲披露し、主題歌の「Pretty Little Girl in The Yellow Dress」の作曲はディミトリ・ティオムキン、作詞はネッド・ワシントン、ククルク・パロマ(Cu Cu Ru Cu Paloma)は、トマス・メンデスが唄っている。撮影はメキシコ・シテイ、アグアスカリエンテスで行われた。
ドロシー・マローン(Dorothy Malone)は、1925年1月、シカゴ生まれダラスに転居し、幼少からモデルとして活躍したが、1943年、RKO Radio Picturesに見出され、モデルとして"Gildersleeve on Broadway"(uncredited)で初デヴュー後、ウエスタン作品に多く出演しているが、本作は31歳時の出演映画。結婚離婚歴は3度で二人の娘がいる。最初の結婚は俳優のジャックエス・バージェラック。
■ アメリカ映画(Brynaprod S.A./Universal)Color 112 min.

■cast:
ロック・ハドソン / カーク・ダグラス / ドロシー・マローン / ジョゼフ・コットン / キャロル・リンレイ / ネヴィル・ブランド / レジス・トゥーミー / ラッド・フルトン / アダム・ウィリアムス / ジャック・エラム
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■staff:
製作:ユージン・フレンク、エドワード・ルイス
監督:ロバート・アルドリッチ
原作:ハワード・リグスビー
脚色:ダルトン・トランボ
撮影:アーネスト・ラズロ
音楽:アーネスト・ゴールド
作曲:ディミトリ・ティオムキン
作詞:ネッド・ワシントン
美術:アレクサンダー・ゴリッツェン、アルフレッド・スイーニー
編集:マイケル・ルチアーノ

■link:The Last Sunset
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14 シェナンドー河 (Shenandoah) (1965)
ストーリーは、バージニア州ノース・アンナ河の流域で広大な農場を経営しているチャーリー(ジェームズ・スチュアート)は、6人の息子と1人の娘、それに長男の嫁と共に暮らしたいた。だが、南北戦争の戦火の拡大は、一家を否応なく巻き込み、結婚式をあげたばかりの娘婿は南軍兵士として出征し、亡き妻が自分の命と引き替に生んだ末っ子は北軍に連れ去られた。チャーリーは長男夫婦を留守に残し、末っ子の捜索に向かったが・・・。
この作品は、南北戦争が始まって3年目(1863)を舞台に、シェナンドー河の渓谷で農場を営む開拓者が南北戦争の嵐に敢然と立ち向かい、独立と自由の精神、それに幸せは自らの手で守るというフロンティア精神を謳いあげたウエスタンの傑作。ジョン・フォードの後継者といわれるアンドリュー・V・マクラグレンの代表作の一つで、ローズマリー・フォーサイスとキャサリン・ロスはこの映画がデビュー作となった。
■ アメリカ映画(Universal)Color 105 min.

■cast:
ジェームズ・スチュアート / ダク・マックルアー / グレン・コーベット / パトリック・ウェイン / ローズマリー・フォーサイス / フィリップ・アルフォード / キャサリン・ロス
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■staff:
製作:ロバート・アーサー
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
脚本:ジェームズ・リー・バレット
撮影:ウィリアム・H・クローシア
音楽:フランク・スキナー
■link:Shenandoah
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15 スタンピード (The Rare Breed) (1965)
ストーリーは、セント・ルイスでの家畜売買に、はるばるイギリスからやって来た未亡人マーサー(モーリン・オハラ)とヒラリー(ジュリエット・ミルズ)母娘が、英国産の希少牛を出品するが、角のない牛は牛同士の生存競争で育たないものとされアメリカでは人気がない。
結局、一頭だけ高値が付き、ビンジと名づけられた雄牛で、ボウエン牧場に2千ドルで買取られた。この輸送を引き受けたのがサム(ジェームズ・スチュアート)だったが、彼は同行を願い出た母娘の負けん気の強さに手を焼きながら、次第に信頼を深めて行くのだが・・・。
この作品は、タイトルの「スタンピード」とは、バッファローや牛の群れが暴走するというのが本来の意味で、本作では砂塵を上げ迫るスタンピード、ダイナミックな騎馬アクションなどを交えて描かれたウェスタンの傑作。
■ アメリカ映画(Universal)Color 97 min.

■cast:
ジェームズ・スチュアート / モーリーン・オハラ / ブライアン・キース / ジュリエット・ミルズ / ドン・ギャロウェイ
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■staff:
製作:ウィリアム・アランド
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
脚本:リック・ハードマン
撮影:ウィリアム・H・クローシア
音楽:ジョセフ・ガーシェンソン

■link:The Rare Breed
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16 戦う幌馬車(The War Wagon) (1967)
ストーリーは、無実の罪で、刑務所へ入れられたトウ・ジャクソン(ジョン・ウェイン)は、仮出獄し、ニューメキシコの故郷エメットの町に戻って来た。ピアース(ブルース・キャボット)に復讐をするためだが、驚いたピアースは、流れ者のガンマン、ローマックス(カーク・ダグラス)に賞金1万ドルで、彼を殺してくれと頼む。だが、トウとローマックスの間には、ピアースが砂金を運ぶ装甲馬車を襲撃して、50万ドルの砂金を奪おうという計画が進められていたのであったが・・・。
この作品は、所有する土地と金鉱を奪われた男が、奪った男から50万ドル相当の砂金を奪回しようとするもので、ジョン・ウェイン、カーク・ダグラス、インディアン役のハワード・キール、ニトロのプロ役にロバート・ウォーカー・ジュニアなどがインディアンの襲撃をかわしながら装甲馬車を追跡し、ラストには数個の砂金の袋を山分けするという痛快アクションのウェスタン。装甲馬車に取り付けられたガトリング銃は、多くの西部劇に登場するが、アメリカの医師リチャード・ジョーダン・ガトリングによって、1861年に製品化されたそうである。
■ アメリカ映画(Universal)(Batjac Productions)Color 96 min.

■cast:
ジョン・ウェイン / カーク・ダグラス / ハワード・キール / ロバート・ウォーカー・ジュニア / キーナン・ウィン
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■staff:
製作:マーヴィン・シュワルツ
監督:バート・ケネディ
原作・脚本:クレア・ハフェイカー
撮影:ウィリアム・K・クロシア
音楽:ディミトリ・ティオムキン
■link:The War Wagon
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17 ガンファイターの最後 (Death of a Gunfighter) (1969)
ストーリーは、コットンウッド・スプリングスの小さな町の保安官フランク・パッチ(リチャード・ウイドマーク)は、妥協を知らず正義感の持ち主で、20年前から保安官就任以来すべての犯罪を容赦なく罰した。無法の町に繁栄をもたらした功績があったが、併し、次第に開けていく西部にあって、彼のやり方に町民たちは不満を持つようになり、反感も募ってきた。町民たちは、パッチが正当防衛とはいえ、1人の酔漢を射殺したことから、ついにパッチに保安官を辞任するよう迫るまでになってきた。だが、パッチはそれを受け付けず、ますます孤立化していったが、そんな彼を慰めるのは、クレアー(リナ・ホーン)ら数人だけだった・・・。
この作品は、古きよき時代をしのばせる古風な保安官が、やがて、町の実力者の陰謀によって、町の人々に惨殺されるまでを描いた異色ウエスタンで、本作の企画は、ユニヴァーサルのプロデューサー、リチャード・E・ライオンズがドン・シーゲル監督に依頼し、その時点ではまだ主演俳優は決まっておらず、この企画を「パッチ」と題して、パトリックという名を持つジョン・ウエインに主役を依頼したが、あっさり断られ、クリント・イーストウッドに持ち込もうとしたが、シーゲル監督は、それではこの物語の前提が成り立たないと反対し、結局リチャード・ウィドマークに決まったという。当初ドン・シーゲルが推薦した監督のロバート・トッテンがメガホンを取っていたのだが、リチャード・ウィドマークはトッテンを嫌って対立が激化し、かなり撮り終えたところで、結局ドン・シーゲルと交代することになった。だが、完成した映画に二人ともクレジットを拒んだため、全米監督協会が架空名義の「アレン・スミシー」という名前を用いたと言われる。シーゲル監督は、プロローグとエンディングの鉄道の駅の場面で、リナ・ホーンが夫ウィドマークの遺体の入った棺を見送るショットを中心に約10日間、一方、トッテンは既に25日間にわたって撮影していたが、それらを混ぜ合わせ再編集し、完成した映画は、トッテンとシーゲルが撮った割合が等分だったようである。社会や組織からはじき出されて孤立と疎外感を深めていく一匹狼の主人公、アウトロー的な性格と暴力的衝動を抑えきれないアンチ・ヒーロー像は、数々のドン・シーゲルの映画ではおなじみの主題で、2年後に『ダーティハリー』(Dirty Harry)(1971〜88/5作)と多くを共有し、また、次第に時代から取り残されるてゆく西部の男の誇り高くも悲痛な最期は、その後ジョン・ウエインの『ラスト・シューティスト』(The Shootist)(1976)に再び感動的に描写される。
レナ・ホーン(Lena Horne)は、1917年6月、ブルックリンで生まれ、1933年にコットン・クラブの舞台に立つ。その後ジャズ楽団との地方演奏旅行などで経て、1938年にミュージカル映画『The Duke is Tops』で、美人ジャズ歌手としてデビュー、MGMへ移り、1943年の舞台『Panama Hattie』の「Stormy Weather」がヒットした。彼女は歌手でミュージカル・スターだが、本作は映画デビュー20本目の作品で "Sweet apple wine"を披露している。
■ アメリカ映画(Universal)Color 100 min.

■cast:
リチャード・ウィドマーク / リナ・ホーン / キャロル・オコナー / ケント・スミス / ジャクリーン・スコット / モーガン・ウッドワード / ラリー・ゲイツ / ジョン・サクソン
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■staff:
製作:リチャード・E・ライオンズ
監督:アレン・スミシー
原作:ルイス・B・パットン
脚本:ジョセフ・カルヴェリ
撮影:アンドリュー・ジャクソン
音楽:オリヴァー・ネルソン
編集:ロバート・F・シュグリュー
■link:Death of a Gunfighter
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18 夕陽に向かって走れ(Tell Them Willie Boy Is Here)(1969)
ストーリーは、ウイリー・ボーイ(ロバート・ブレーク)は、祭りに先住民保護区に戻ってきた。彼は、愛するローラ(キャサリン・ロス)との結婚の承諾を彼女の父親に求めたが、反対され銃で追い払われた。彼はローラを連れて駆け落ちしようと決意を固めたが、それを止めに入った彼女の父親を誤って射殺してしまった。それから、ウイリーとローラの逃避行が始まったが、この事件を知った保護区監督官で女医のローラ(スーザン・クラーク)は、保安官補のクーパー(ロバート・レッドフォード)に、ウイリーの逮捕を依頼するのである。クーパーは、遊説中の大統領護衛の任務に就くためウイルソン保安官(チャールズ・マッグロー)へ出頭しようとしていたが、予定を変更して、キャルバート(バリー・サリヴァン)やチャーリー(R・リプトン)らと、追跡隊を組織したが、先住民のウイリーの巧妙な逃亡に惑わされ、クーパーは、一旦断念する。ある日、ローラと岩山に隠っていたウイリーは、追跡隊に追いつかれ、ウイリーの撃った弾が、偶然にもキャルバートに命中、この第2の殺人は大きく歪曲され、異常に拡大されて伝えられた。この報を聞きつけたクーパーは、再び追跡隊に加わり、ウイリーの後を追ったのだが・・・。
ウイリーの銃には、最初から弾丸が込められていないのに、クーパーと銃で向かい合った瞬間、ウイリーは撃たれて死んでしまう。それを知ったクーパーは、嘆き悲しむのであるが、1909年に実際に起こった事件の実話をもとに製作されたアメリカの病根を追求した作品である。ローラを演じたキャサリン・ロス(Katharine Ross)1940年、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ、サンフランシスコのワークショップで働いていた時にエドモンド・オブライエンに見出され、1962年にTVデビューし、65年『シェナンドー河』で映画デビューを果たす。67年の『卒業』でアカデミー助演賞にノミネートされ一躍注目され、その後『明日に向って撃て!』で、人気スターとなったが、その後はテレビ出演が多く、本作は、29歳時に出演している。
■ アメリカ映画(Universal)Color 98 min. Aspect Ratio:2.35 : 1

■cast:
ロバート・レッドフォード / キャサリン・ロス / ロバート・ブレーク / スーザン・クラーク / バリー・サリバン / ジョン・ヴァーノン / チャールズ・マッグロー
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■staff:
製作:フィリップ・A・ワックスマン
監督・脚本:エイブラハム・ポロンスキー
原作:ハリー・ロートン
撮影:コンラッド・ホール
音楽:デーヴ・グルーシン
編集:メルビン・シャピロ
■link:Tell Them Willie Boy Is Here
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19 真昼の死闘(Two Mules for Sister Sara) (1970)
ストーリーは、メキシコ北部の荒地で修道女サラ(シャーリー・マクレーン)に暴行を加えようとしていた3人の男たちがいた。銃声とともにダイナマイトを持ったホーガン(クリント・イーストウッド)が現れ、アッという間に3人を射ち殺した。サラは、姉が売春婦なので、その罪を償うために尼僧となったと言うのだが、ホーガンは、メキシコの革命ゲリラに雇われている流れ者であった。彼はチワワのフランス警備隊を撃滅する作戦に加勢し、成功すれば、高額の報酬があるのだと話し、サラは、一緒に旅を続けるうちに、彼はサラを使ってフランス軍の動きを探ることにしたのだが・・・。
この作品は、メキシコが舞台のアクション・ウェスタン。修道女サラを演じたシャーリー・マクレーンは36歳時の出演映画。彼女は、16歳でブロードウェイにダンサーとしてデビューしたが、映画はアルフレッド・ヒッチコックの『ハリーの災難』(The Trouble with Harry)(1955)でデビューした。東洋の思想文化に傾倒し、親日家として知られている。
■ アメリカ映画(Universal)(Malpaso Company)Color 104 min.

■cast:
シャーリー・マクレーン / クリント・イーストウッド / ジョン・ケリー
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■staff:
製作:マーティン・ラッキン、キャロル・ケイス
監督:ドン・シーゲル
脚本:アルバート・マルツ
撮影:ガブリエル・フィゲロア
音楽:エンニオ・モリコーネ

■link:Two Mules for Sister Sara
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20 シノーラ(Joe Kidd) (1972)
ストーリーは、1900年のメキシコとの国境に近いアメリカ・ニューメキシコの片田舎のシノーラでは白人の地主と、メキシコ人の農民との土地所有権をめぐる衝突が絶えなかった。流浪のガンマン、ジョー・キッド(クリント・イーストウッド)は、些細なトラブルがもとでシノーラの町の留置場にぶち込まれ、彼の言い分は、まったく聞き入れられずに10日間の拘留と労役の判決を受けるが、その時、法廷にメキシコ人の武装集団が乱入し、ジョーは否応なしに騒動に巻き込まれた。チャーマ(ジョン・サクソン)の率いる武装集団は自分たちが土地を取り上げられる根拠となった権利書を燃やし、留置場にとらえられていた仲間のメキシコ人を牢から出し、チャーマは判事を捕らえようとするが、ジョーの機転で判事は助け出され、武装組織は撃退されたが・・・。
この作品は、ニュー・メキシコを舞台に、土地所有権をめぐってくり広げられる流れ者ジョー・キッドとメキシコ人を迫害する地主一味と対決を描いているが、マカロニ・ウェスタンでスターとなったクリント・イーストウッドと名匠ジョン・スタージェス監督の初顔合わせとなった本格派アクション・ウェスタン。
■ アメリカ映画(Malpaso Company/Universal)Color 88 min.

■cast:
クリント・イーストウッド / ジョン・サクソン / ロバート・デュヴァル / ドン・ストロード / ステラ・ガルシア / ジェームズ・ウェインライト / ポール・コスロ / グレゴリー・ウォルコット / ディック・ヴァン・パテン / リン・マータ / ジョン・カーター / ペペ・ハーン
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■staff:
製作:シドニー・ベッカーマン
監督:ジョン・スタージェス
脚本:エルモア・レナード
撮影:ブルース・サーティーズ
音楽:ラロ・シフリン
美術:アレクサンダー・ゴリッツェン、ヘンリー・バムステッド
編集:フェリス・ウェブスター

■link:Joe Kidd
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21 ワイルド・アパッチ(Ulzana's Raid) (1972)
ストーリーは、西部開拓の時代も終わろうとしていた1810年代のなかば、勇敢で恐れられていたシャイアン、スー、コマンチ族などが次々に散って行った。ここアリゾナでも、アパッチ族も一隅に押し込められ、騎兵隊もその役割を終わろうとしていた頃、ロウェル砦に、インディアン居留区を出たアパッチが、ウルザナ(ジョアキン・マルティネス)に率いられて南へ向かったという報せが入った。砦に呼ばれたマッキントッシュ(バート・ランカスター)は、インディアンとの戦いに長けており、騎兵隊の指揮官たちの考えが安易すぎるのを忠告するが、初陣のデブリン中尉(ブルース・デイヴィソン)を指揮官に、20名の隊員が砦を出発し、マッキントッシュが補佐した。地理に明るいアパッチの若い男ケ・ニ・ティ(ジョージ・ラック)をガイドに、ウルザナの追跡を始めるのであったが、開拓者たちに危険を知らせるべく、先発していた騎兵隊員たちをたちまち血祭にあげたウルザナは民家を襲ったが・・・。
この作品は、西部開拓時代末期に実際に起きたアリゾナの平原と山岳地帯を再現し、アパッチの残虐な行為と、その暴力に直面した人間の恐怖を描いているが、事態の重さや憎悪の応酬になど厳しく捉えたもので、監督のアルドリッチはこの作品について『アパッチ』をもう一度熟考してベトナム戦争反対の意味を込めた映画として撮り直したのが『ワイルドアパッチ』で、元をただせば同じで『アパッチ』は、アメリカがインディアン問題に目覚める前に撮ったので時期が少々早すぎた。と語っている。
■ アメリカ映画(Associates & Aldrich Company/Universal)Color 103 min.

■cast:
バート・ランカスター / ブルース・デイヴィソン / ホルヘ・ルーク / リチャード・ジャッケル / ジョアキン・マルティネス / ロイド・ボックナー / カール・スウェンソン / ダグラス・ワトソン / ドラン・ハミルトン
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■staff:
製作:カーター・デ・ヘブン
監督:ロバート・アルドリッチ
脚本:アラン・シャープ
撮影:ジョゼフ・バイロック
音楽:フランク・デヴォール
編集:マイケル・ルチアーノ

■link:Ulzana's Raid
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22 オレゴン魂 (Rooster Cogburn) (1975)
ストーリーは、アーカンソー州保安官代理で大酒のみのルースター・コグバーン(ジョン・ウェイン)は、犯罪者を逮捕せずに殺してしまうので、パーカー判事(ジョン・マッキンタイア)は、彼のバッジを取りあげてしまう。
だが、ある日、悪名高いホーク(リチャード・ジョーダン)の一味が、騎兵隊が運搬していたニトログリセリンを奪い、隊員を皆殺しするという事件が発生した。ルースターは、この犯人逮捕を条件に再びバッチを受け取ったのだが・・・。
この作品は、ジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞を受賞した『勇気ある追跡』(True Grit)('69)の主人公ルースター・コグバーンが再び登場し、キャサリン・ヘップバーン、ジョン・ウェインとは初共演作、全編を通して楽しめるウェスタンの大傑作。
■ アメリカ映画(Universal)Color 103 min.

■cast:
ジョン・ウェイン / キャサリン・ヘップバーン / アンソニー・ザーブ / リチャード・ジョーダン / ジョン・マッキンタイア
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■staff:
製作:ハル・B・ウォリス
監督:スチュアート・ミラー
脚本:マーティン・ジュリアン
撮影:ハリー・ストラドリング・ジュニア
音楽:ローレンス・ローゼンタール
美術:プレストン・エイムズ

■link:Rooster Cogburn
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23 遙かなる大地へ (Far and Away) (1992)
ストーリーは、1892年の西アイルランド、海辺の村で、ジョセフ・ドネリー(トム・クルーズ)は父と二人の兄と共に貧しい生活を続けていたが、ある日、農民たちの地主への反乱が起こった。騒動に巻き込まれた父は死亡し、葬儀の日に、地主の手下に家を焼かれたジョセフは、地主のダニエル・クリスティー(ロバート・プロスキー)に復讐することを決意するのである。やがて、ジョセフはクリスティー家に忍び込んだが、ダニエルの娘シャノン(ニコール・キッドマン)に出会い、彼女のフィアンセであるスティーブン(トーマス・ギブソン)と決闘することになった。決闘の日、ジョセフは突然馬車に乗って現れたシャノンと共に自分の土地が入手できるというアメリカに向かい大西洋を渡るのであったが・・・。
この作品は、19世紀末、アイルランドの貧農の息子と大地主の娘が新大陸のアメリカやって来て、ボストンでの惨めな生活をするのだが、やがて念願のオクラホマでのランド・レースに参加するという、 オクラホマ州で実際にあったランド・ラッシュをもとにアイルランド移民の夢と、念願の自分の土地を獲得するまでの苦難と生き様を描いたヒューマン・ドラマで、当時夫婦であったトムとニコールが共演したことや映画史上初のパナビジョン・スーパー70mm方式での撮影が話題となった。
アメリカ政府は、法律を制定し、1889年4月22日の正午を期して、オクラホマ西部の土地200万エーカー(8,000 km2)を、白人の開拓農民に解放させることになったが、それまでのオクラホマは準州になるまで、インディアンに使われいたが、この土地は公式にはインディアンに使用されていなかった土地である。早く到着した者がその土地を所有出来ることに決まっていたので、その日は境界線に多くの人々が馬や馬車で勢揃いし、正午の知らせで一斉に砂塵を巻き上げ走り始めた。ところが実際はこの時よりも少し前に、こっそりと入り込んで抜け目なく杭を打ち込んだ者たちがいて、彼等はスーナー(sooner/抜け駆けをする)と呼ばれたが、オクラホマが今でもスーナー・ステイトと云われる所以でもある。その後にインデイアンの土地も次第に開放させられ、白人の州として形態が変わっていった。
■ アメリカ映画(Universal)Color 140 min.

■cast:
トム・クルーズ / ニコール・キッドマン / トーマス・ギブソン / バーバラ・バブコック / シリル・キューザック / コルム・ミーニー
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■staff:
製作:ブライアン・クレイザー、ロン・ハワード
監督:ロン・ハワード
脚本:ボブ・トルマン
製作総指揮:トッド・パロウエル
撮影:ミカエル・サロモン、A.S.C
音楽:ジョアナ・ジョンスン
■link:Far and Away
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